タイトルの意味
Virtualは、分かる。
では、Insanityは?
VIRTUAL REALITY
VIRTUAL INSANITY
insanityは、狂気。
当時話題の「ヴァーチャル・リアリティ」をもじって、Jay Kayは来るべき未来をこう名付けた——狂気じみたヴァーチャルな世界。
タイトルの由来はSony Music公式サイトの解説 ↗より。
この曲、日本から生まれた?
1990年代、日本のある街。
地上は雪に覆われ、通りには誰もいない。
「みんなはどこに?」と尋ねると、
老婦人が、地下へ降りる階段を指さした。
階段の下には——人、人、人。
色と、音。ひとつの街があった。
1999年、東京ドームのステージ。Jay Kayはこの体験を自分の口で語り、その印象をまとめたのがこの曲だ、と話した。
1999年東京ドーム公演のMC映像に残る本人の発言(Qetic 2018 ↗)
SAPPORO?
SENDAI?
1999年のMCでは札幌。 20周年記念盤のライナーノーツでは仙台。
本人の記憶の中でも、都市名は揺れている。
でも、雪の地上と、地下の群衆は残った。
1999年の東京ドーム公演のMCでは札幌として語られ、『Travelling Without Moving』20周年記念盤のライナーノーツには仙台と記されている(Domingoの検証記事・2026 ↗)。ジャミロクワイの札幌公演は1995年2月、曲の発表は1996年
もう一度、同じ映像を
狂気じみたヴァーチャルな世界。雪の下の、にぎわう地下街。
それを知った上で——もう一度。
映像は、1秒も変わっていない。
それでも、さっきと同じには見えないはずだ。
19962026
ここから、30年とぶ。
30年後の本人
「今の世界は変わってしまった。恐ろしい軍のAIマシン、イカれた億万長者たち、巨大テクノロジー企業が運営しているかのような気がする世界」
— Jay Kay。近年の本人書き下ろしライナーノーツから(Sony Music公式サイト掲載の和訳)
30年前に「未来」と名付けられたものの中に、私たちはいま住んでいる。
そして発表から30年目の2026年8月、この曲の公式日本語訳付きMVが公開された。この歌は、ようやく日本語で読めるようになった。
公式和訳付MVは2026年8月5日公開(Sony Music公式サイト ↗)
分解と、再構築
この曲はいまも、別の音楽家の手で分解され、組み直されつづけている。
Virtual InsanityとBee Geesを一曲に混ぜた、スタジオの1テイク。
30年前、彼はこれを
「Virtual Insanity」と呼んだ。
では、いま私たちがいる場所には、
どんな名前をつければいいんだろう。
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