01
God Make Me Funky
The Headhunters(1975・原曲)
Herbie Hancockのバンドから枝分かれした面々の『Survival of the Fittest』から。ここが源流。
FUNK SPECIAL VOL.1
ファンキーって、なんだ。
辞書を引いても、答えは出てこない。
腰に聞け。足に聞け。肩に聞け。
ほっといても体が勝手に動いてしまう、あれのこと。
ロックは死んだ、なんて言われた時代もあった。
じゃあ、ファンキーはどこへ行った?
チーズを探して迷路を走ったネズミみたいに、
今日からファンキーを探しに行こう。
ひと口ずつ、飴みたいに。8粒どうぞ。
「神様、俺をファンキーにしてくれ」。1975年に願った人たちがいて、1993年に若いバンドが同じ願いを叫んで、2009年、ドイツのジャズ祭でCandy Dulferがその願いを吹き鳴らした。同じ祈りが、3つの時代を転がっていく。
01
The Headhunters(1975・原曲)
Herbie Hancockのバンドから枝分かれした面々の『Survival of the Fittest』から。ここが源流。
03
Candy Dulfer(2009・レバークーゼン)
7分半から再生。8分ごろ「Make My Funk the P-Funk」から「God Make Me Funky」へ。8分50秒ごろ、怒涛のソロ。
英語のfunkyは、1784年の記録では「古くてカビくさい」。チーズの話だった。それが1900年ごろのジャズの言葉で、ほめ言葉にひっくり返る。「土くさい、強い、深く感じる」。1950年代に広まって、60年代には「イカしてる」になった。くさいものほど、うまい。チーズも、ファンクも。(コンゴの言葉「lu-fuki」から来たという説もある。)
04
D'Angelo(聞き手 Nelson George)(『Black Messiah』より前の収録)
「ロックンロールはブルースを速くしたもの。ファンクはその真ん中。でも僕にとってファンクの意味は、黒人のロックンロールなんだ」。そして「まずはJames Brownを聴け」。
05
James Brown(1971・パリ・オランピア)
D'Angeloに言われたとおり、まずはここ。ゲロッパ、ゲロッパ。ブラスもギターもベースも、全員が打楽器になる。
06
Prince and the Revolution(1986)
D'Angeloが「入り口はPrinceだった」と話した人。ギターはチャカッと刻むだけ、ベースはいない。すき間だらけなのに腰が止まらない。全米1位。
08
Jack Black × The Roots(2018・The Tonight Show)
最後の1粒は、おもちゃ。ボタンで鳴る生産終了のおもちゃのサックス。楽器がおもちゃでも、ファンキーはファンキー。ファンキーは楽器じゃない、体のほうにある。
どこにも行ってなかった。1975年のスタジオにも、1993年のステージにも、2009年のドイツにも、テレビのおもちゃの中にも。聴いた瞬間、もう体の中にいる。ほっといても、勝手に動き出す。
ファンキーを探しに行こう。この企画は、まだまだ続く。
次回の候補:Red Hot Chili Peppers(ライブ)、Meshell Ndegeocello(ライブ)、Sly & The Family Stone、Parliament / Funkadelic、Average White Band
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