小椋佳
譜面を書かない歌い手の隣で、編曲家がマイクの前に立つ。
📝 メモ
小椋佳は楽譜を書けず楽器も苦手で、曲を付けにくい詞には星勝が曲を書くことが多かった。「シクラメンのかほり」のヒットで銀行員との兼業が隠しきれなくなり、1976年10月7日、NHKホールで初の本格的なコンサートが開かれた。3300人の会場に11万通の応募があったという。そのNHKコンサートで星勝は生まれて初めてタクトを振り、小椋と二人で「スタンド・スティル」を歌った。
人に渡した歌を、作った本人の声でもう一度ひらく。
阿波踊りのリズムで、アンプの床が抜けそうになる。
ブルースを説明するはずが、正義の味方が走り出していた。
銀行員がふと見た鉢植えが、ロックの骨組みで咲き直す。
ロサンゼルスのスタジオで、日本語の寂しさだけがよく通る。
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